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2017年12月10日日曜日

「すごい才能の塊でしたよ」奥田民生 [志村正彦LN169]

 昨夜12月9日の23:00-24:00、スカパー!のチャンネル「フジテレビNEXT」で「TOKYO SESSION 第七夜」という音楽番組が放送された。
 出演は、奥田民生、斉藤和義、山内総一郎の三人。Vocal, Guitar, Bass, Drumsと曲ごとにパートを変えながらセッションし、セレクトカヴァー&セルフカヴァーを演奏した。舞台は「Bar Monsieur」というライブバー。オーナーはムッシュかまやつ、旅に出ているという設定だった。店長のKenKen、バーテンダーのシシド・カフカが進行役だ。
 この回のセットリストを載せよう。


「はいからはくち」 はっぴいえんど
「スローなブギにしてくれ(I want you)」 南佳孝
「「3」はキライ!」 カリキュラマシーン
「若者のすべて」 フジファブリック
「ずっと好きだった」 斉藤和義
「イージュー★ライダー」 奥田民生
「やつらの足音のバラード」 かまやつひろし


 はっぴいえんど「はいからはくち」は、Vocal・Guitar山内、Bass斉藤、Drums奥田という編成。日本語ロックの名曲というか問題作をこの三人が演奏するのは興味深かった。山内総一郎は数曲でBassを弾いたが、その慣れない姿を含めて珍しいものだった。

 注目の「若者のすべて」は、Vocal・Guitar山内、Bass奥田、Drums斉藤で演奏された。奥田民生はバックコーラスも担当し、「若者のすべて」カバーの歴史の中でも特筆すべき映像となった。その一部が「第七夜SPOT」として公式webにある。




 演奏前に、奥田民生が志村正彦について語った言葉を書き写したい。


いやーやっぱりなんか、とにかくその、個性っていうんですかまあ代わりのいない感じというか。強烈に持っていましたから。曲にしても、声にしても。すごい才能の塊でしたよ。うん


 志村正彦が亡くなった後、奥田が志村について述べた言葉はほとんどないのではないだろうか。特に放送メディアでは。その意味で非常に貴重なものとなった。発言時、奥田が遣る瀬無いような表情をしていたことも記しておきたい。12/16(土) 18:40~19:40に再放送予定だから、視聴可能な方はご覧になることをすすめたい。

 特に、奥田が「声」に言及していることが個人的にはとても納得した。志村の「声」はまさしく代わりのない特別なものだから。そして何よりも、「すごい才能の塊でしたよ」という言葉が、奥田民生の志村正彦に対する想いのすべてを語っている。


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